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メス鯉ヒストリー 紅白編
2012年03月07日 (水) 19:30 | 編集
最近は気付けば天気の話ばかりとなっていたので、今回はウチで使っている雌親の話を。


ウチで数居る雌親の中でも一番体ががっちりとしていて、胴回りも太いのがこちらの紅白。


父がこれまで作出した中で「体の伸び方が一番凄い」という生簀のボス的な存在の鯉です。


昨秋野池から上がった時の検寸では91cmとなっていたのですが、これまで年に1~2cmの


ペースで伸びてきているので父は今後もまだまだ伸びると見立てています。生産者ごとに


独自の観点があるものの、錦鯉の世界で掛け合わせを考える際に比較的よく言われるのが


「メスは体のつくり、オスは質と模様」を重視せよ、という意見。(両方必要、という意見もアリ)


実際に統計を採って科学的な比較や検証がなされた訳ではないでしょうが、多くの先人達が


培ってきた現場経験から導き出されたひとつの回答ですので信憑性は高い様に感じています。


現在相性の良いペアが中々見つからず次代の作出に苦労しているこちらの紅白。何としてでも


この体型は次の世代へと残していきたいもの。今年はどの雄と掛け合わせるか…。思案中です。

2012_169.jpg

写真撮影
2011年10月13日 (木) 23:02 | 編集
今日も魚沼はいい天気。ここ数日しばらく暖かな日が続いているので助かりますね。


先日十分に休んだ事で体調もいくらか回復。池上げはまだ半ば。しっかり直さなくては。


今日の一枚。今でこそ多少丈夫になりましたが、子供の頃は病気のデパートか!とでも


言わんばかりにあらゆる病に掛かっていた自分。よくここまで無事生きてこれたものです。


そんな病弱な自分が体調を崩す度にお婆が作ってくれたのがこの生姜湯。自家製味噌に


すり潰した生姜を加えただけのものですが、これが本当に体の芯から暖まるんですね。


今でもこうしてお世話になっているなんて、子供時代の自分が見たら何て言うかな…。笑



さて、体力は万全とは言えないものの、この時期に二日も寝込む訳には当然いきません。


幸い昨日よりは大分動くようになった体。太陽熱で温まった生簀の中は天国の様でした。


今日は来週日曜日に行われる魚沼市錦鯉品評会に出品するための鯉選びと写真撮影。


デジカメなどの機械類が一切使えない父に代わっての撮影は結局終日に及びました。

_MG_4921.jpg

出品候補の鯉をこうした撮影用の丸プールに移し、じっと撮影のチャンスを待ちます。


錦鯉の撮り方には一応次の様な原則があり、これをクリアするのは結構大変なんです。


「正面から、両手びれが広がっており、背びれから尾びれまで一直線の状態を撮る事」


他にも細かい事柄を上げればキリが無いのですが、これがとにかく難しいんですよ。

_MG_5104.jpg

本日撮影した昭和のメス6才。これは大体上の条件を満たしてますよね。水面に周囲の


映り込みがあるのが惜しい所ですが。全てが完璧な写真を撮るのは本当に難しいです。

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今日一の完成度だったのがこちらの浅黄のメス5才の写真。こういう感じで撮れると


体の線と肉付きが強調されて綺麗に見えますよね。ラグビーボール型が理想なんです。

_MG_5163.jpg

と、まぁこの様な事を終日やっているとやっぱり目と体、特に鯉の場合は中腰気味に


写真を撮る事になるので腰にかなり負担がきますね。各地の品評会などの会場を回り


写真を撮っている錦鯉専門誌のカメラマンさんなどは相当な負担だと思うのですが…。


雑誌などで見かける美しい錦鯉の写真の裏にはこうした見えない苦労があるんですよ。


今シーズンに撮影した鯉の写真などは近くに全てをまとめて記事にしようと思います。


果たして今年はあとどれだけ写真を撮る事になるやら。夢にまで出てきそうだなー。笑

与太話最終章
2011年08月12日 (金) 19:06 | 編集
お盆と言う事でぞくぞくと遠方に居る親族や友人が地元へと戻ってきている魚沼。


普段は静かな農村がこの時ばかりはどこの家からも賑やかな声が聞こえてきます。


ウチの村では今日が墓参り。日頃の無病息災をご先祖様に感謝する一日なのです。


今日の先日の一枚。お盆特有のふわふわした空気に流されてすっかり更新が遅れて


しまいましたが、地元のお祭り用に与太郎達を仕分けしていた所、こんな鯉を発見!


基本的に雑だらけの稚魚の中からまさかこんな綺麗な段模様が出るとは…驚きです。


この池では紅白が雄だったのですが、これなら来年から正式な雄親にしてもいいかも。

_MG_0243.jpg

さて、それでは与太話最終章と言う事で内容としては前回の話の続きとなるのですが、


疑いようが無い完全な雌鯉(あるいは雄鯉)のみの野池でもなぜか与太郎が出来てしまう


という不思議な現象の存在。この謎を解く鍵は錦鯉の体内にどうやらあるようなのです。


実はコイには、ひとつの体に卵巣と精巣を持つという、いわば雌雄同体と言える固体が


全体の割合から見てもどうやら少なからず存在するようなのです。これは驚きですよね。


それを示す一例として、ある生産者の親鯉などは一年ごとに雌親と雄親を交代しながら


使われていたと聞きます。雌として卵を産む事も、雄として白子を出す事も出来たのです。


ここからは私の推察となってしまいますが、つまり、こうした鯉達は子孫を残すために


周囲の環境に応じて自由にどちらの性の役割を担う事が出来ると考えられるのです。


ただ、恐らくそれぞれの性の性質は均等な配分ではなくどちらかに偏っているため、


通常は発現している方の性の鯉に見えるのです。これが雌のみ、あるいは雄のみという


自然界では無いであろう環境に直面すると、反対の性の性質が出てくるのではないか…。


自分がこれまで見聞きした話を総合すると、この様な説が成り立つのではと考えています。


こうなると、どれだけ池に放す前にしっかり雌雄を判別したところで漏れがでる訳ですよ。


なんせ見た目はそれぞれ完全に雌鯉であり、雄鯉なんですから。間違ってはいないのです。


もしこの雌雄同体までを見極めようとすれば、もう腹を裂いてみるしか手は無さそうです。


が、観賞魚である錦鯉の腹を裂くなんて事は当然出来ませんから、事実上お手上げですね。


ですので、生産者としては与太郎が出ない事を祈りつつ、いざ発生したならば速やかに


池の中から駆除するしか現状打つ手が無いんですね。まぁ、何とも歯がゆい話ですが…。


こうして命を繋ぐために鯉が獲得してきた不思議な能力のお話。如何でしたでしょうか。


どんな環境でも道を切り開き、生を繋ぐ。生き物が持つ生命力って本当、凄いですよね。


まぁ、そのために自分はうだる様な猛暑の最中に網を引く羽目になるんですが… 笑


三日間に渡ってお届けした与太話もこれで終幕。さて、そろそろお墓参りに出かけるかな。

生簀整理
2011年07月18日 (月) 22:40 | 編集
台風が接近しているためか、現在ポツポツと雨粒が落ちてきている魚沼です。


天気が本格的に荒れる前に第一選別を行う事になり、稚魚達は今日から餌止め。


明日からはいよいよ選別が始まります。今年はどんな鯉達が出るかな。楽しみだ。


今日の一枚。先日ご近所の農家さんから頂いた小玉スイカ、いくら小玉と言っても


冷蔵庫に入れるには少々かさばるため、裏庭に引いている清水で冷やしています。


これが驚くほどひんやり!好きな時に冷たいスイカが食べれる。贅沢ですなぁ…。



さて、そんな本日は生簀を綺麗に整理すべく、何本か残っていた親鯉候補などの錦鯉を


野池に放す事となりました。まずは雌の三色を取り上げ、軽トラの水槽で運んでいきます。


平均、雌は雄より大人しいので移送する際は暴れず楽でいいですね。腹が座ってるなぁ。

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程なくして雌親などが入っている野池に到着。水中に放すと勢いよく泳ぎだしました。


広々とした所に出ると気持ちいいんでしょうね。どうか秋まで存分にゆっくりしてね。

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お次は雄親達。今年は使わなかったものの、彼らもウチの頼れるベンチメンバーなのです。


いつでもまた再び親として使える様、こうして外に出してやり体調を整えておくんですね。

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移動中の様子。ビニール越しに見てみると、錦鯉って本当憎めない顔してるよなぁ 笑

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以前に雄親達を放した池は数が込み合ってきたため、この三本は裏庭に放す事としました。


ここなら目が行き届きやすいので管理も簡単。やはり御三家が入ると池が華やかになるなぁ。


ゆっくり休んで、いつでも元気な白子を出せるように準備しといてね。頼んだぞ、皆!

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こうして鯉達の移動も無事終了。生簀内もだいぶすっきりとさせる事が出来ました。


これで明日からの選別作業にも集中する事が出来ます。台風の進路だけは心配ですが。


まだ模様などが判然としない第一選別とは言え、当然全体の出来具合は気になるもの。


どうかこのじめじめした暑さを吹き飛ばすくらい良い仕上がりとなっています様に…。

立て鯉スナップ 落ち葉しぐれ
2011年05月20日 (金) 22:55 | 編集
全国的に暑い一日となった本日。魚沼も日中は30℃近くまで気温が上がり夏の様な陽気でした。


そんな暑さも和らいだ夕暮れ時。野池から程近くの雑木林に片栗の花の群生を発見し思わず撮影。


この片栗、種子の状態から花を咲かせるまで成長するのになんと八年もかかるんだそうですよ。


待ちに待った開花の時、どんな心持ちで咲いているんでしょうか。少しでも長く咲いてて欲しいな。



相変わらず村の奥での糸張り作業などが続いていますが、さすがにそれももういいだろうという事で、


今日も立て鯉スナップをお届けしたいと思います。決してネタが無い、とかじゃないですからね 笑


さて、今回ご紹介するのはウチとしては昨年初めて子取りをしたこちらの落ち葉しぐれという品種。


鼠色の地体に木の葉色の模様が乗った、印象としては渋い風合いの錦鯉です。通好みな感じですね。

DPP_00030001.jpg

こういった、いわゆる変わり鯉と呼ばれる様な品種の鯉はこれまであまり採っていなかったのですが、


昨年ウチにやってきた雌の落ち葉が中々の質をしており、ウチで子を採って見る事になったのです。


ちなみにこちらがその鯉。模様のバランスなどは絶妙な感じだと思うのですが、いかがでしょうか。

_MG_77740003.jpg

今回はこの雌に通常の落ち葉に加えて銀鱗の雄親も掛けたので、銀鱗タイプの子も結構出ました。


全身に銀が吹くだけでかなり印象が変わりますよね。すごくゴージャスな鯉に様変わりしてます。

DPP_00010003.jpg

他にも全身まっ茶色な、いわゆる茶鯉も結構出たのですがその銀鱗タイプがこちら。これが格好いい!


黄金とは全く違う、控えめに光る銀が最高にクールですね。完全に渋カッコイイ錦鯉になってます。

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これらの落ち葉も今年はかなりの本数立ててみる予定。どんな成長を見せてくれるでしょうか。


なにぶん初めての系統ですので、その仕上がりは未知数。化ける鯉も結構出るかもしれませんよ。


秋にそれぞれがどのような姿で上がってくるか、今から楽しみです。無事に上がって来いよ皆!